10月19日、ベルリンでウクライナ情勢を巡る会議が予定され、ロシア・プーチン大統領、フランス・オランド大統領、ウクライナ・ポロシェンコ大統領がベルリン入り、もちろんドイツ・メルケル首相も同席する。
いわばロシア包囲網のような布陣でプーチンはウルトラCを出せるのだろうか❓
反米が今やトレンドの中で、独・仏の戦争屋たちはどの様な動きを見せるのか❓NATOというゴロツキ集団がその中核となっているのだが、彼らはシリアにおいてAWACS(早期警戒管制機)を正式配備した。これは国際法違反であり、むしろ侵略行為になるのだが、何が何でも主権国家であるシリアを手に入れたい闇の勢力のゴリ押しによるものだ。
しかもAWACSを操縦するのはドイツ軍パイロットであり、メルケルもそれに同調する動きを見せている。一時期のロシアとの蜜月時代を投げ捨てても、やりたいことがあるのだろう〜(゚o゚;;
去年9月、第70回国連総会でオバマは、シリアのアサド大統領を名指しで「暴君」呼ばわりした上で、「管理された政権移行」を周辺国(NATO諸国)と共に目指すと言っている。
対テロ対策というなら解るが、ISISがイスラエルとアメリカ(イギリス、フランス、湾岸同盟国)が作ったテロ組織であり、ISIS司令官のサイモン・エリオットがユダヤ人でモサド(イスラエル諜報機関)の工作員であることは既に知れ渡っているにも関わらずだ。
ISISを使ってシリアを倒す工作をロシアはシリアからの要請を受けてその都度跳ね返してきた。そこに平和があるからだ。テロリスト集団を使って、武器を供与して健全な国家運営をしている国を、自分の国益という名の飽くなき欲望のために多大な犠牲をもって支配しようとする勢力の手先としてアメリカは機能している。
元々NATOに関しては、旧ソ連との間で、東西ドイツの統一に目をつぶるかわりに、東側に勢力を広げない約束をしていたものだが、ソ連が崩壊するやその約束は直ちに反故にされてきたものだ。
アメリカがロシアを戦争に引きずり込ませるためには、やはり同盟国シリアあるいはイラクに対する先制攻撃を狙うだろう。つい先日もイラクのモスルからシリアのラッカへ向かっていたダーイッシュ(ISIS)の車列をイラク軍が空爆し、約30輌を破壊したことがあった。
アメリカとサウジアラビアは移動を黙認していたが、イラク国内をテロ組織がトヨタ・ハイラックス軍団で通るわけだから、当然正当な権利としてイラクは攻撃したわけだ。同時にロシアに対しても空爆を要請したという話しだ。
そんなこんなで、もはやISISは軍団としての体を成してないまでに弱体化しているのだが、それでも最後まで使い切ろうと特攻隊の役割を演じさせている。しかしシリア国内に入るということは、シリア、ロシアからの攻撃を受けるということだ。それでも捨て駒として使うには、それが挑発のための道具であり、また別の意図、隠された任務が与えられていると考える方が自然である。
核弾頭に関してはかなり懐疑的なのだが、核爆弾を陸路で移動させることは可能だろう。地中海奥深く進入した米原潜から、シリア内のロシア軍施設攻撃のために巡航ミサイルを発射し、着弾と同時に核爆弾を起爆させることも可能だと思われる。これを核兵器の先制攻撃と誤認して、アメリカの同盟国(イスラエルやサウジアラビアなど、あるいはNATO諸国)に核を使った報復攻撃を行うことはないだろうか❓
アメリカは間違っても巡航ミサイルを発射したことを認めないだろう。そのための言い訳がISISなのである。ロシアが報復攻撃に出たら、それを引き金として第三次世界大戦が始まるのだ。その時プーチンが多大な犠牲を払ってでも挑発に乗らず、真相究明の道を選ぶだろうか❓
いやそれをしたところで本当のことが隠されることもプーチンは分かっている。従ってその危険因子をイラクに命じて(あるいは自分自身で)、全て叩き潰す方策に出るのではないか❓ベルリンでの話し合いでプーチンの決意が示されるだろう。その時、フランスやドイツは火消し役に回るのであろうか⁉️
(参考ブログ : カレイドスコープ/櫻井ジャーナル)