2016年 04月 08日
「ペンは剣よりも強し」の本当の意味〜(-。-; |
この言葉は ”文章で表現される思想は世論を動かし、武力以上に強い力を発揮する” という意味で使われているようですが…
実はこの言葉の出典はイギリスの政治家・小説家であるブルワー・リットン卿の戯曲『リシュリュー』にある「The pen is mightier than the sword.」の訳。ブルボン王朝の栄えた15世紀後半〜18世紀の初期、ルイ13世の宰相、リシュリューを題材にとった19世紀の作品の中の言葉である。
リシュリューは冷徹なマキャベリストとして知られ、大政治家という評価も高いものの、王権の拡大を信条とし、これに従わない者を処刑しまくる恐怖政治を断行したことでも有名。
『信賞必罰など必要ない。必罰だけが重要だ』
というのが彼の本当の言葉。他者を罰することが何よりも生き甲斐という人物であった。
『権力者は武器をとるまでもなく、命令書にペンをはしらせるだけで政敵、市民を投獄・処刑できる』
というのが本当の意味で、リットンもそういう意味で使っている。彼のこのような振る舞いが凄まじかったことによって、大デュマによる『三銃士』や『ダルタニァン』のような物語もできたわけです。
ブルワー・リットンは『ポンペイ最後の日』の代表作でも知られ、その孫のヴィクターは満州事変のきっかけとなる柳条湖事件での「リットン調査団」の団長である。
為政者の本音はいつの時代も利用されるということか
by jj111iii2016
| 2016-04-08 02:42
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